イケメン転校生に恋をした

 「大丈夫だよ」

 私は、心の中の変なネガティブ思考を振り切って、大翔君にそう告げた。


 「ならいいんだけど」
 「もしかして、こいつが変なことした?」
 「いや、そんなことは」


 私が勝手に落ち込んでるだけだ。

 大翔君は何も悪くない。


 「それならいいけどさ。大翔と花って今どんな感じだったの? 僕が来るまで」
 「山田さんが来るまでですか?」
 「うん。てか、優希でいいよ。僕も花って呼んでしまっているわけだし。それで、どうなの?」


 呼び捨てを強要された……。
 でも、別に同性だし、呼び捨てに抵抗があるわけじゃないけれど……


 「まあ、普通に友達だけど。……一緒にカラオケ言ったり、昼ご飯一緒に食べたり、一緒に登下校したり……」
 「一緒にカラオケ行ったの? 大翔歌上手いでしょ?」
 「そうですね……すごく上手かったです」

 まさに殺人級の上手さだった。


 「でしょ!」

 山田さんは、テンションが高まっているのか、机にバンと手を乗せ、体を前屈みにしている。
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