イケメン転校生に恋をした

 そんな中いろいろな選択肢が出た。お化け屋敷、メイド喫茶兼執事喫茶、ミニ遊園地、ボードゲーム大会、ミニカジノ。
 それはもうたくさん出た。だけど、どれも私にはピンと来ていない。
 
 大翔君と一緒に出来る物。大翔君と一緒にできる物。

 楽しそうではあるけど、そんな観点ではピンとこない。

 大翔君と一緒にできる物……そうだ!


 「私劇がしたいです」


 そう、手を挙げて言った。劇と言えば青春だ。

 完成のために時間がかかる代わりに、その分クラスの団結力は高くなる。
 つまり、大翔君と一緒に青春を楽しむことが出来る。


 「えー劇? 面倒くさいって」


 そう、クラスの男子が言う。
 その声を聞いて少しいやな気持になる。否定されたくないな……

 もちろん、私の私情がたくさん入ってる意見だけど。


 「いいだろ別に。俺は賛成だ」

 そう、野球部の田中君が言った。

 「それに、こういうのは民意なんだから、吉井君も嫌なら別のやつに上げればいいだろ」

 そう言った瞬間。ありがとうと、心の中で思った。

 やっぱりスポーツ万能な子っていい人が多いんだね。
 そして、ボードゲーム大会と、劇の一騎打ちとなり、十九対十九と、同数になった。
 そしてアピール大会となった。

 ここで、どれだけ劇のメリットを出せるかどうかで、変わってくるであろう。


 「はい、僕は劇がしたいです。新参者としていうのも悪いけど、クラス一丸でできるし、僕的に文化祭で店番をしなくていいから拘束時間が短くなると思います。それに劇に出たくない人は出ないという選択肢も出来るし、照明を担当してもらったらいいと思う」


 そう、はつらつと言う優希。ありがとう。



 そしてそれに続いて若菜ちゃんが「それそれ、分かる」と言ってくれて、クラスが劇をやる方向で固まった。


 そして再投票の結果、劇が二十四、ボードゲーム大会が十四で、劇に決定した。
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