イケメン転校生に恋をした
だが、
「俺は劇なんて面倒なことやらねえからな」
そう、吉井君が言い出した。
「練習には参加しねえからな」
そう言ってスマホを触りだした吉井君、この会議には参加しないという意思表示なのだろうか。
文化委員の二人は困ったような顔をする。これ、もしかして私のせいで面倒くさくなってない?
しかも、「吉井君、決まったんだからちゃんとしてよ」「嫌な人がいるなら代替案決めるべきよ」「じゃあ、もう吉井はほっといていいんじゃねえか?」
そう言った意見が出始め、色々と状況がカオスになっていく。
「私のせいだ。私のせいでこんな面倒なことに……」
気が付けばそう呟いてしまっていた。
「花、お前のせいじゃないだろ。これは全てあいつのせいだ。気に病む必要はねえ」
「うん、そうだよね」
「それに僕が言ったみたいに嫌なら音響とか証明とかやってもらったらいいんだから」
「そうだよね」
「その代わりに大道具とかは作ってもらうけどね」
そう言って優希は笑う。
気持ちが少し楽になった。