副社長は輝きを秘めた彼女を暴きたい
『マジかよ。そう言えば昨日、那智ちゃん見つけて後ろから声かけたんだけど…。今思えばすんげー驚かれたんだよな。怯えてたっていうか…』
「つけられてた感じあったか?」
『いや。悪い、全然わかんなかった。後ろなんて気にしてなかったし。でも誰もいなかったと思ったけどな。それより那智ちゃん大丈夫か?』
「だよな。でも那智が知らないなら余計な心配かけたくない」
『だよな。前のマンションの奴と何か関係あるかもしれないし気をつけろよ?』
「ああ。俺もずっと気にはなってたんだ」
『わざわざ写真送ってくる意図もわかんねぇけどな』
「何か悪意を感じるよな」
俺はその日那智を会社まで迎えに行く事にした。
少し手前で待っていれば那智とあの緑頭の金子という男が一緒に出てきた。
なんか後輩にしては引っ付きすぎじゃねぇか?
まさかアイツじゃねぇだろうな?
好きだとか言ってたよな?
そして車から降りる。
「あ。迎えに来てくれたの?」
那智は至って普通だ。
やっぱり知らないか。
「ああ。お疲れ様。君も乗せて行こうか?」
緑頭に声をかける。
俺は大人だ。
内心穏やかではないが、ガキみたいにこんな所で殴りかかったりはしない。
「あ、お疲れ様です! いや俺はいいっすよ。それじゃ、失礼します」
「金子くん、どうもありがとうございます。それじゃ」