夜空に月光を。
「一通り買えたな」
そう言う翠の両手には持ちきれないほどの大きな袋
生活に必要なものから、必要以上の服までたくさんのものを翠は買ってくれた
私は自分のものだからって持ってるお金を出そうとしたけれど、翠にことごとく断られ、終いにはお財布を奪われて勝手にお会計を済ませていてくれていた
すごく、申し訳ないな
「初?」
隣を歩く彼はそういって、申し訳なさで溢れていた私の顔を覗き込んでくる
「大丈夫か?ちょっと振り回しすぎた?」
翠って優しすぎっていうか、男らしすぎっていうか
逆にもう変な人に引っかからないか心配っていうか、
「ううん、大丈夫だよ?
それより、いいの?こんなに」
「あぁ、どうせこんなことにしかお金使わないし、むしろ使わせてくれ」
「ほんとに、いつかちゃんと返すから
家事も料理以外一応、一通りしてたからやる」
「返さなくていいよ
料理は一緒にやろうな?」
そう言って翠は半分バカにしたように笑ってくる
「私だってやればできるもんね」
家に帰ったら頑張って、私にでも出来そうな料理を調べて翠を見返してやろう
「あ、やっぱさ返して」
私は隣から発せられた言葉に思わず足をとめる
怒らせちゃった、?
やっぱり、買ってもらった分際で偉すぎたよね、
「絶対返して
初は、俺にこの恩を返すまで死ねないからな」
翠…
なんで、昨日出会ったばっかなのに、こんなに私のこと気にしてくれるの、?
なんでこんなに優しくしてくれるの、?
気づいたら、目から涙が溢れていた
全部、全部初めての感情だった
こんな、こんな私なんかに、
「初?ははっなんで泣いてんだよ」
「翠、ありがとう」
翠は私の目から零れるあたたかい水滴を袖で拭った
「ちょっとはこの世の中も楽しいだろ?」
翠はそう言って笑うと、帰ろうと私の手を引いた
そう言う翠の両手には持ちきれないほどの大きな袋
生活に必要なものから、必要以上の服までたくさんのものを翠は買ってくれた
私は自分のものだからって持ってるお金を出そうとしたけれど、翠にことごとく断られ、終いにはお財布を奪われて勝手にお会計を済ませていてくれていた
すごく、申し訳ないな
「初?」
隣を歩く彼はそういって、申し訳なさで溢れていた私の顔を覗き込んでくる
「大丈夫か?ちょっと振り回しすぎた?」
翠って優しすぎっていうか、男らしすぎっていうか
逆にもう変な人に引っかからないか心配っていうか、
「ううん、大丈夫だよ?
それより、いいの?こんなに」
「あぁ、どうせこんなことにしかお金使わないし、むしろ使わせてくれ」
「ほんとに、いつかちゃんと返すから
家事も料理以外一応、一通りしてたからやる」
「返さなくていいよ
料理は一緒にやろうな?」
そう言って翠は半分バカにしたように笑ってくる
「私だってやればできるもんね」
家に帰ったら頑張って、私にでも出来そうな料理を調べて翠を見返してやろう
「あ、やっぱさ返して」
私は隣から発せられた言葉に思わず足をとめる
怒らせちゃった、?
やっぱり、買ってもらった分際で偉すぎたよね、
「絶対返して
初は、俺にこの恩を返すまで死ねないからな」
翠…
なんで、昨日出会ったばっかなのに、こんなに私のこと気にしてくれるの、?
なんでこんなに優しくしてくれるの、?
気づいたら、目から涙が溢れていた
全部、全部初めての感情だった
こんな、こんな私なんかに、
「初?ははっなんで泣いてんだよ」
「翠、ありがとう」
翠は私の目から零れるあたたかい水滴を袖で拭った
「ちょっとはこの世の中も楽しいだろ?」
翠はそう言って笑うと、帰ろうと私の手を引いた