男性不信のお姫様と女性不信の王子様はカボチャ姫を愛す
愉快なファミリー
カルテア国城門前に着いてしまった……。
城門が開かれ馬車がお城へと入る。
「城門に繋がる橋も長かったが、ここからエントランスまでもまだ距離がありそうだな」
「そうですわね……」
お兄様が言うように、異様な距離感よね。
どうなってるの?このやたらに大きくて広いお城は……
ガタガタと音を鳴らしながら馬車は徐々にお城に近づいていく。
「おーーエレノア、エントランスが見えてきたぞ…… すごい人数が集まっているようだが」
ーーすごい人数とはどういうことでしょう?
「あれは…… 私達の出迎えのために集まった者達のようだな」
えっ……どうしてそんな大ごとに……?
「おっ、、あそこに見えるのは久方ぶりのアレクシス王子ではないか?」
「お兄様、馬車の中で実況して騒がないで下さい」
もう恥ずかしいからジロジロと外を見ないで欲しいわ……
「…… だがエレノアも気になるだろ?」
「気になりませんから、お静かにっ!!」
「エレノアッ、アレクシス王子が笑顔でこちらを見ているぞ!! 手でも振ってみるか?」
何を言い出すのよ……ほんとっ呆れた。
「おやめ下さい!! 恥ずかしい!!」
「ウェンスティール国ではアレクシス王子の前で、散々恥ずかしげもなくやっていたではないか?」
「自国はいいのです!!」
それに理由があってやっていたのですよ!!
ご自分も私の男性不信の一因を担っているというのに……クーーッ!!!!
これだからお兄様と一緒にいるのは嫌なのよ!!
ギッキキーーーー
うわぁ、、馬車がエントランスに着いちゃった。
「やっと到着したな、エレノア」
「はぃ……」
国王陛下と王妃殿下に失礼のないようにしっかり挨拶しなくては……緊張する。
なんでまた私はこんな羽目に……?
お兄様と共に馬車から降り立つと、大勢の使用人達も見届ける中、真っ先にアレクシス王子がにこやかな笑顔で私達を出迎えた。
「ようこそカルテア国へ。ジョセフ王子、エレノア!!」
ーーどうなっているのかご説明願いたいわ、アレクシス王子!!!!
「よくぞ来てくれた!! 国王ハリーだ」
「王妃キャロラインです」
ハリー国王とても背が高いのね。
アレクシス王子とお兄様よりも高いわ。
「ご招待いただき大変光栄でございます。お初にお目にかかります。国王陛下、王妃殿下、ウェンスティール国王子ジョセフ・スティールにございます」
「ジョセフ、ずっと会いたかったぞっ!!」
「私もハリー国王とキャロライン王妃に是非お会いしたいと思っておりました」
「ジョセフ王子、ウェンスティール国ではアレクシスを温かくお迎え下さってありがとうこざいます」
「いえ、アレクシス王子にカルテア国に来ていただき我が国王と王妃も大変喜んでおりました!!」
「そうですか。それは有難いですわ」
キャロライン王妃はとてもお綺麗なお方だわ….
ビックリするくらいアレクシス王子にそっくり!!
ハッ、、
いけない……次は私がご挨拶する番よっ!!
「ウ、ウェンスティール国王女のエレノアでございます。お会い出来て光栄です」
あーーまたやってしまった!!
噛んじゃったわっ。
緊張したら噛んじゃうのどうにかならないかしら?
ーー恥ずかしい……
「エレノアちゃ~~ん!!!!」
オタオタとしてしまっている私の不意をつくように、キャロライン王妃が私に飛びつき、ギュウとハグをした。
キャロライン王妃……どうなされたのです……急に?
先程までのシャンとした雰囲気はどこへいってしまわれたの!?
「エレノアちゃんに会いたくて会いたくて仕方なかったのよーー!!」
「母上、エレノアが驚いてしまいますよ」
「だって仕方ないじゃない!! あの可愛い押し花の栞を貰って、母は凄く嬉しかったんですもの!! ありがとう。エレノアちゃん」
「い、い、いえ…… とんでもございません……」
どうしたらいい!?
どうしたらいいのーーっ!!!!
「では私も形式ばった挨拶はやめにして、キャロラインと同じく、エレノアとはハグで挨拶しようではないかっ!!」
私とキャロライン王妃の姿を横目に見ていたハリー国王も、なぜだか私をギュウッと強く抱きしめる。
えーーーーっ!!!!
なんで私は国王と王妃に抱きつかれてしまっているの?
「父上までおやめ下さい。エレノアが困るではないですか!!」
「ハッハハハーー!! すまない、すまない。キャロラインに抱きつかれてキョトン、とした顔のエレノアがあまりに可愛いものだから…… ついなっ」
「まぁ、ハリーったら、ウッフフフ♡」
ーーなんか想像してた感じの方々ではなかったわね。
とても愉快なファミリーですこと。
城門が開かれ馬車がお城へと入る。
「城門に繋がる橋も長かったが、ここからエントランスまでもまだ距離がありそうだな」
「そうですわね……」
お兄様が言うように、異様な距離感よね。
どうなってるの?このやたらに大きくて広いお城は……
ガタガタと音を鳴らしながら馬車は徐々にお城に近づいていく。
「おーーエレノア、エントランスが見えてきたぞ…… すごい人数が集まっているようだが」
ーーすごい人数とはどういうことでしょう?
「あれは…… 私達の出迎えのために集まった者達のようだな」
えっ……どうしてそんな大ごとに……?
「おっ、、あそこに見えるのは久方ぶりのアレクシス王子ではないか?」
「お兄様、馬車の中で実況して騒がないで下さい」
もう恥ずかしいからジロジロと外を見ないで欲しいわ……
「…… だがエレノアも気になるだろ?」
「気になりませんから、お静かにっ!!」
「エレノアッ、アレクシス王子が笑顔でこちらを見ているぞ!! 手でも振ってみるか?」
何を言い出すのよ……ほんとっ呆れた。
「おやめ下さい!! 恥ずかしい!!」
「ウェンスティール国ではアレクシス王子の前で、散々恥ずかしげもなくやっていたではないか?」
「自国はいいのです!!」
それに理由があってやっていたのですよ!!
ご自分も私の男性不信の一因を担っているというのに……クーーッ!!!!
これだからお兄様と一緒にいるのは嫌なのよ!!
ギッキキーーーー
うわぁ、、馬車がエントランスに着いちゃった。
「やっと到着したな、エレノア」
「はぃ……」
国王陛下と王妃殿下に失礼のないようにしっかり挨拶しなくては……緊張する。
なんでまた私はこんな羽目に……?
お兄様と共に馬車から降り立つと、大勢の使用人達も見届ける中、真っ先にアレクシス王子がにこやかな笑顔で私達を出迎えた。
「ようこそカルテア国へ。ジョセフ王子、エレノア!!」
ーーどうなっているのかご説明願いたいわ、アレクシス王子!!!!
「よくぞ来てくれた!! 国王ハリーだ」
「王妃キャロラインです」
ハリー国王とても背が高いのね。
アレクシス王子とお兄様よりも高いわ。
「ご招待いただき大変光栄でございます。お初にお目にかかります。国王陛下、王妃殿下、ウェンスティール国王子ジョセフ・スティールにございます」
「ジョセフ、ずっと会いたかったぞっ!!」
「私もハリー国王とキャロライン王妃に是非お会いしたいと思っておりました」
「ジョセフ王子、ウェンスティール国ではアレクシスを温かくお迎え下さってありがとうこざいます」
「いえ、アレクシス王子にカルテア国に来ていただき我が国王と王妃も大変喜んでおりました!!」
「そうですか。それは有難いですわ」
キャロライン王妃はとてもお綺麗なお方だわ….
ビックリするくらいアレクシス王子にそっくり!!
ハッ、、
いけない……次は私がご挨拶する番よっ!!
「ウ、ウェンスティール国王女のエレノアでございます。お会い出来て光栄です」
あーーまたやってしまった!!
噛んじゃったわっ。
緊張したら噛んじゃうのどうにかならないかしら?
ーー恥ずかしい……
「エレノアちゃ~~ん!!!!」
オタオタとしてしまっている私の不意をつくように、キャロライン王妃が私に飛びつき、ギュウとハグをした。
キャロライン王妃……どうなされたのです……急に?
先程までのシャンとした雰囲気はどこへいってしまわれたの!?
「エレノアちゃんに会いたくて会いたくて仕方なかったのよーー!!」
「母上、エレノアが驚いてしまいますよ」
「だって仕方ないじゃない!! あの可愛い押し花の栞を貰って、母は凄く嬉しかったんですもの!! ありがとう。エレノアちゃん」
「い、い、いえ…… とんでもございません……」
どうしたらいい!?
どうしたらいいのーーっ!!!!
「では私も形式ばった挨拶はやめにして、キャロラインと同じく、エレノアとはハグで挨拶しようではないかっ!!」
私とキャロライン王妃の姿を横目に見ていたハリー国王も、なぜだか私をギュウッと強く抱きしめる。
えーーーーっ!!!!
なんで私は国王と王妃に抱きつかれてしまっているの?
「父上までおやめ下さい。エレノアが困るではないですか!!」
「ハッハハハーー!! すまない、すまない。キャロラインに抱きつかれてキョトン、とした顔のエレノアがあまりに可愛いものだから…… ついなっ」
「まぁ、ハリーったら、ウッフフフ♡」
ーーなんか想像してた感じの方々ではなかったわね。
とても愉快なファミリーですこと。