クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由～隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる～

「今考えたら、一目惚れに近い感覚だったと思う。2度目に詩穂ちゃんが俺の前に現れた時、君は本当にキラキラ輝いていた。運命の人に出会った時、体中に電気が走るって聞いたことはあったけど、あれ、本当なんだな。漫画みたいだけど、『この人だ』って思った」


「……そんなこと有り得ないです。私がキラキラ輝いてるなんて……」


戸惑いを隠しきれず、詩穂ちゃんは唇を噛み締めた。


これほどまでに自分を卑下するのはなぜなんだろう？
なぜ自分に自信が持てないのか？
この人は、こんなにも素敵なのに――


「今もずっと君は可愛くてキラキラしてる。俺には詩穂ちゃんが眩しくて仕方ない」


「そんな……。夢なんですか……これ……」


「夢なんかじゃない。俺の君への想いは本物だ。絶対に消えることのない真実なんだよ」