クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「や、やめてよ。恥ずかしい」


「ほんと、あんな超絶イケメンと結婚とか、お姉ちゃんやっぱりズルいよ」


真穂が意地悪そうな顔で笑った。


「ズルいズルい~」


「太一まで~」


みんなで笑う。
「ハピプレ」は、笑顔が溢れる場所。
どんなに落ち込んでても、どんなにつらいことがあっても、ここに来れば必ず元気になれる。
そんな大好きな場所で結婚式を挙げられるなんて、やっぱり私は幸せ者だ。


「あ、嘘! 瑠香ちゃん?」


「え? あ……。真穂ちゃん?」


少し離れた場所に立っていたのは瑠香だった。
どうしてここに瑠香がいるのか、とても驚いた。


「あら、詩穂もいたの。太一君も」


瑠香は、昔から私の家族のことをよく知っている。


「びっくりしたぁ。えと、瑠香ちゃんはお仕事で?」


「そう、衣装の確認。イベント用にいくつか新しい衣装と入れ替えるから」
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