クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「広崎君には才能があるんだから。焦らずゆっくり……ね」


「はい。道を示してくれて、ありがとうございます」


「みんなで一緒に楽しくやりましょう。何か困ったことがあれば何でも言って」


「ありがとうございます!」


「……あ、ありがとう……ございます」


「希望」を持って「ハピプレ」に入社した2人を、拓弥だってちゃんと信頼してるはず。若い才能は、会社にとって計り知れないほど大きな機動力になる。


拓弥への恩返し、私も少しはできたかな……


亜里が困った時、お願いしたら、1番最初に手を差し伸べてくれたのは拓弥だった。当たり前のように助けてくれたこと、一生忘れられない。
拓弥に頭が上がらないのは……本当は私の方。
あそこまで優しい男は世界中どこを探してもいないだろう。


拓弥……
詩穂ちゃんを大切にして、必ず幸せになってね。


私も、亜里と2人、何があっても手を携えて、絶対に「幸せ」になるから――
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