クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由～隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる～

「もう……ダメっ」


拓弥さんはさらに激しく腰を動かす。


「……ああ、俺も。一緒に……」


「はい……あっ、はぁっ、ああんっ！」


最上の幸せ――
こうしてあなたに抱かれる時間が、とても嬉しくてたまらない。
「死ぬまでずっと一緒にいたい」、そう願うと自然と涙が溢れた。


交わりの後、私達はベッドの中で語り合う。
いつしか、それが決まりごとのようになっていた。


「詩穂ちゃん。俺は、君に相応しい男になりたい。君に好きでいてもらえるように努力したいと思ってる。だから、ずっとそばで支えてほしい」


「そんな……もったいないです。拓弥さんは、自分の男性としての価値を全然わかってないですね」


「充分過ぎる程わかっているつもりだよ」


「わかってないと思います……」


「俺は時々怖くなるんだ、君が……いなくなるんじゃないかって」