クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
約束――
今、その時の記憶がよみがえってきた。
亜里さんの言葉通り、私はまた、このレストランにやってくることができた。


大好きな人、拓弥さんと一緒に――


「拓弥さんと詩穂さん。本当に素敵なお2人ですね。キラキラしてます。私の恩人である拓弥さんが選んだ女性ですから、詩穂さんは間違いなく素晴らしい女性です」


「亜里さん、そんな、そんな。恥ずかしいです。まだまだ私はこれから見た目も中身も磨いていかないと……です。亜里さんこそ素敵な女性です。お料理も上手で、色々見習いたいと思ってます」


「お料理なら教えられますよ。いつでも来て下さいね。お待ちしてますから」


「ありがとうございます。楽しみです」


亜里さんの笑顔はピカイチだ。
沙織さんが好きになる理由のひとつだろう。とても魅力的な亜里さんの、女性の部分も本気で見習いたいけれど、このレベルには到底なれない。
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