クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
それに、大好きな「ハピプレ」の企画に携われることは、もはや私の生きがいにもなっていた。
自分の方が圧倒的に大変なのに、私が大変だろうからと、家事と子育てを分担しようと提案してくれる拓弥さんは、史上最強のスーパー旦那様だ。


「美味しい。久しぶりにすき焼き、いいな」


「近くのスーパーで牛肉がお買い得だったから。つい、すき焼きが食べたくなって」


「ママ、お肉美味しい」


「まだまだたくさんあるからいっぱい食べて。味付けはおばあちゃんと同じだから美味しいよ」


「おばあちゃんのすき焼き、大好き」


我が家の食卓は、いたって「普通」。
家も生活も普通レベル、私立の幼稚園だってセレブが通うようなところじゃない。
それが拓弥さんの希望だった。
普通の暮らしの中で、普通に伸び伸びと生きてほしい……その思いは、私も同じだ。


それでも充分な生活費はもらっているし、やりくりするような心配はない。経済的に問題がないことは、結婚する上でやはりとても有難いことだった。
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