クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「ニケ」が主役のステージが始まった。
「ニケダンサーズ」も相変わらずダンスにキレがあってカッコいい。


「あ、あれだ!」


思わず叫んだ。
「ニケ」の胸に輝く宝石――10個目の「ニケストーン」。
僕も……ようやく見つけた。


「ハピプレ」は誰もが幸せになれる場所。
僕は、アメリカの地で、もっとたくさんの人を笑顔にしたい。
いつか、日本とアメリカの橋渡しができるくらい、どちらの「ハピプレ」でも活躍したい。


その夢が叶うのはまだまだこれから。
詩穂さん、僕はあなたがくれたたくさんの思い出を、一旦、心の奥にしまってみようと思う。
がむしゃらに頑張った先に、もし誰か素敵な人が現れたら……
その時は、詩穂さんとの思い出に鍵をかけて……


いつか、そんな日が来るのだろうか?


「ニケ」にも会えたし、「ニケストーン」も見た。
さあ、アメリカに帰ろう――
< 276 / 278 >

この作品をシェア

pagetop