クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「お母さん! 違うよ、彼氏じゃなくて上司って言ったでしょ?」


「え~。桐生さん、お姉ちゃんの彼氏じゃないの?」


本気で残念がる真穂に、こちらが驚く。


「それはご想像にお任せします」


「ちょっ、桐生課長、変なこと言ったらみんな誤解しますから。うちの家族は単純なんで……」


「ひどいよ、お姉ちゃん。素直だって言ってくれる? ねえ、いったいどっちなの? 付き合ってるの? 付き合ってないの?」


妹の真穂が私の顔を覗き込む。
1つ下の真穂とは昔から仲良し姉妹と言われていた。実際、今でも色々相談したりして、友達みたいな関係だ。
顔は全然似ていないと周りからは言われるけれど、確かに真穂の方が童顔で若く見えるかも知れない。ぽっちゃりして愛想が良くて元気なところは昔から何も変わらない。


「だから、彼氏じゃないよ。そんなの、違うに決まってるでしょ?」
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