クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
桐生課長。
私、あなたのことが好き。
イケメンで御曹司のあなたが――


私は誰よりも「幸せ」になりたい。
特に、詩穂よりは、絶対に。


あの子は私に頭が上がらない。
うちの両親が詩穂の和菓子屋が困っている時に援助してあげたから。だから、高校の時、私が詩穂の彼氏を奪っても、あの子は怒れなかった。


見た目も人気も成績も、当然、何に関しても私の方が上。
桐生課長は……私が必ず手に入れる。
恋人同士になって、詩穂を羨ましがらせたい。
私を超えることはできないと、何度でもわからせてあげないと。


だって、だって……
高校1年の時、私が大好きだった先輩が、私をフッた時のセリフが今でも忘れられないから。


『ごめん。俺が好きなのは姫川 詩穂。まあ、あっさりフラれたけどな』


許せるわけない。
私、先輩のことが死ぬほど好きだったのに。
告白されて、平然と断って、それを私に隠した。
あの時の屈辱だけは忘れない。


自分だけ、幸せになんて、させないから――
< 51 / 278 >

この作品をシェア

pagetop