クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
イケメン御曹司なんだから、もっと女性の扱いに慣れててもいいのに。
もしかして、照れ隠しなの?


「私はテーマパークが大好きで、特に『ハピプレ』にはプライベートで数え切れないくらい通ってます。課長が思う以上に私は『ハピプレ』のことを考えてますから」


ちょっとムッとして、わざと冷たく言ってやった。


「……それはすまない。『ハピプレ』のことを考えてくれてるのは……すごく有難い。これからもお客様のために頑張ってもらいたい」


「もちろんです! 任せて下さい」


「だからと言って、社員同士が馴れ合いになるのは違うと思うから。名前で呼ぶのは控えさせてもらう」


「そ、そうなんですね……。わかりました~」


私、こういうお堅いところも意外と好きかも。
クール過ぎる課長だけど、何だか可愛く思える。


「じゃあ、ここで。お疲れ様」


「あっ、あの、ちょっと」


桐生課長の部屋の階。少し離れたところで、ドアが閉まる音が静かな廊下に響いた。


「行っちゃった……。まあ、いいや」
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