クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「あなたに何を言っても無駄でしょうけど、私は桐生課長には何の恋愛感情もないわ。私はね、秘書として、桐生課長の私生活も守らなければならないの」


「城之内さん。桐生課長の彼女でもないのに、私生活を守るなんておかしいですよ」


本当に、どうかしてる。
必死になり過ぎてちょっと怖い。


「瑠香? 城之内さん、どうかされたんですか? 大丈夫ですか?」


突然、詩穂が現れた。
タイミングの悪い登場に、思わず舌打ちしそうになった。


「あら、詩穂ちゃん」


「詩穂ちゃん? 城之内さん、詩穂のこと名前呼びなんですか?」


「……あ、あのね、瑠香。この前たまたま少しお話して、お互い名前で呼び合うようになって」


「へえ~」


「それより何かあったの、瑠香?」


「聞いてよ詩穂。私が桐生課長と話してたら、城之内さんすごく怒るの、どう思う?」
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