クールなイケメン御曹司が私だけに優しい理由~隣人は「溺愛」という「愛」を教えてくれる~
「怒ってはないわ。マンションがどうとかって、あなたが桐生課長のプライベートを話そうとするから止めただけ」


「瑠香が? それは……ダメだよ」


「桐生課長のマンションがたまたま私達と同じだったんだし、別にいいじゃない、内緒にしなくても」


詩穂に説教なんてされたくない。


「佐和田さん、本当に止めてちょうだい。次、桐生課長のことを何か言ったら、こちらにも考えがあるわ」


「瑠香、本当にダメだよ」


何だか急に腹が立ってきた。
私、そんなに悪いことしてるの?


「城之内さんも詩穂も何様? 彼女でもないのに私に注意する資格があるの? 詩穂は特に無いわよね」


「えっ?」


「だって、あなたの家族には、うちの両親がお金をたくさん融資してあげたんだから」


「瑠香……」


詩穂の顔色が変わった。
この話をするといつもこの顔になる。
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