彼はチョコレートの香り
出会い


それは寒い寒い日のこと

友達に誘われ学校の近くのファミレスに足を運んだ

12月に入ったらすぐ中間テストが始まる

前の期末テストが恐ろしく悪かったわけか、手は自然にシャープペンを握っていた

「早苗ってば、また勉強?」

机の向かいに座る明日香は
入ってすぐに頼んだカフェオレを飲みながら聞いてきた

「だって期末の結果ヤバかったしさ…中間だけでもがんばろうかな…って」

笑いながら言葉を返す

「あんたは可愛いくらい頑張るね」

「そんなことないよ!だってわたし明日香と同じ高校行きたいし」

それに背だって明日香の方がちょっと高い

わたしだって明日香みたいにスラッとして美人になりたい

「そうだね頑張って!!私もできることあったら協力するから!」

そう言って明日香は笑った



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