その時はきっと 星空がきれい
「何読んでたの?」
ひょこっと僕の前に現れたのは星那さんだった。
「あ、いや友達が探しといてって言ってた本…」
「そうなんだ!お友達も本好きなんだね!」
「まぁ、星那さんほどじゃないですけど…」
なぜだか、何を読んでいたか知られたくなくて慌てて誤魔化してしまった。
「あっ星那さん、今日もお疲れ様です」
「ありがとう!瞬くんもお疲れ様!何読むか決めれた?」
「あ、まだ見つけれてなくて…」
「じゃあ久しぶりに私のおすすめの本、教えてあげるよ!」
「嬉しいです、ありがとうございます!」
「うん!最近はもう瞬くん自分で本探せてたもんね!」
そうやってニコニコ楽しそうに話している星那さんをみると本当に気持ちにブレーキが効かなくなる。