その時はきっと 星空がきれい
愛しい。
ずっとこうしていたい。
きっと彼女にとってすごく勇気のいることだったはずだ。
1人で立ち向かった小さいはずの彼女は、大きくて強くて大人だ。
星那さんが他のどの星よりも輝ける理由はきっとこういうところにあるのだろうな。
そう思いながら星那さんを1番近くで感じることができるこの時間を僕はずっと大切にしたいと思う。
「私幸せだな〜」
「どうして?」
「大切な人にこうやっていっぱい大切にされて。」
「それって普通じゃないの?」
「普通が出来ない人もいるよ。無意識に人を苦しめたり、傷つけたり。」
「そうなんですね…」
「でも瞬くんは偉いよ、大切にすることが普通だって思ってるもん。そんな人の大切が自分ならそれ以上に幸せなことってないよ〜」
そう言って僕を強く抱きしめてくる星那さん。
僕より大人な星那さんはきっと僕の知らない世界を経験してきたのだろう。
そこにはたくさんの感情があったのかな。