その時はきっと 星空がきれい


そして放課後。
暁人と図書館に向かう。
「え、連絡先とか聞いちゃう!?」
「テンション上がりすぎ」
「中の受付にいるって噂…」
そう嬉しそうに言いながらその人を探す暁人。

そんな暁人よりも先に僕は見覚えのある後ろ姿を見つけた。
「えっ、星那さん??」
「あっ!瞬くん!!」
「どうしてここに???」
「新しい職場!!今日話そうと思ってたのに先に見つかっちゃった!」
「え!待て待て」
「お友達??」
「うん」
「待てよ、え、…瞬の?」
「そうだね、だから絶対何も話さないで」
「いやいやいや、それはズルくない?ていうか可愛すぎない?」
「あんま見るな、困ってるだろ」
「ああ、ごめん。えーじゃあ俺の恋はそもそもできないってこと!?なんだよ〜!!」
「恋??」
「ごめんなさい、気にしないで。僕先に本屋行ってるね」
「うん!もうすぐ私も終わると思う」
「じゃあまたあとで」

そう言ってあからさまに落ち込んでる暁人を連れて図書館を出た。
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