警察の極上プロファイラーが実験と称して私を溺愛してくる
「今はどこに?」
『会社の近くの駅に。帰るのも怖くて』

「すぐに行く。人の多いところがいい、そのまま駅にいてくれ」
『来てくれるんですか!?』

「ああ。だから待ってろ」
『ありがとうございます!』
 声に安堵を滲ませ、彼女は電話を切った。

 真玄はパソコンの画面を睨む。そこには小夜歌をストーカーしている浦岡の免許証情報が表示されていた。陰険そうな暗い目に、不機嫌そうにへの字に曲げられた口。

 ここからが勝負だ、と彼は大きく息をついた。

***

 小夜歌はコンコースの柱にもたれかかり、スマホでゲームをしていた。
 なにかをしていないと恐怖に押しつぶされそうだった。集中できるわけもないから、すぐにゲームオーバーになってしまう。

 スマホを見ていると浦岡からメッセージが来そうで怖くもあったが、真玄からの連絡が来るかもしれず、そわそわと落ち着かなかった。

 早く、早く来て。
 そう願う小夜歌の目が眼鏡をかけた男性の姿を捉える。

 あの人だ。
 ほっとした瞬間、駆け出していた。
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