警察の極上プロファイラーが実験と称して私を溺愛してくる
 小夜歌に気づいた真玄も小走りになって彼女に駆け寄る。
「無事のようだな」
 真玄は言いながら周囲を見回す。

「怖いだろうが、確認してくれ。ストーカー男は近くにいないな?」
 真玄の陰から伺うように周囲を見て、小夜歌は頷く。
「いない、です」

 真玄は軽く息をついた。
「食欲はあるか? 食事をしながら話を聞こう」
「はい」
 返事はしたものの、警察官と食事なんて、と困惑した。

 彼は大通りから一本入ったカフェレストランに彼女を連れて行き、店員の案内を断って奥の席に座る。
 彼からは広く店内が見渡せて、なおかつ壁を背にする位置取りだった。
 注文を済ませてから、彼は彼女に向き直る。

「で、殺害予告でもされたか?」
 単刀直入な質問に、小夜歌のほうがうろたえた。
「ここでそんな話……」
「聞こえる距離に客はいない。気にするな」
 周囲を確認してから、小夜歌は話し始めた。

「今日、出勤したらパソコンにメールが来てて。『警察に売ったな。どうなるか思い知らせてやる』って書かれていました」
 小夜歌はスマホを取り出して見せる。そこにはパソコンの画面を撮影した画像があった。
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