警察の極上プロファイラーが実験と称して私を溺愛してくる
「俺が君を守ってやる。警察官の家に居候なんて、これほどの安全はないだろう」
「ないわ、マジでない」
 小夜歌は思わず素に戻ってドン引きで呟く。

「もし俺を疑うなら間違いだ。俺ほど安全な男はいない」
「……ということは、同性愛者?」

「そういう意味ではない」
「じゃあ嫌です」

「遠慮する必要はない」
「遠慮じゃないです!」

「どのみちそうなる。遅いか早いかだけの違いなんだがな」
 自信満々に言う彼に、小夜歌は胡乱な目を向けた。

「そういう顔はせっかくのかわいい顔を台無しにするぞ」
「かわ……!?」
 小夜歌は動揺した。態度の悪い彼からそんな言葉が出て来るなんて予想外すぎた。

「君は見ていて飽きないな」
 くくっと真玄が笑い、小夜歌はえも言われぬ屈辱を感じた。

「被害届はあとでも出せる。しばらく考えるといい。個人的に相談を受けたということで俺は黙っておく。今はプライベートで来ているからな」
「そうだったんですか!?」

「仕事中に食事に誘うわけがないだろう。そもそも警察として対応するなら所轄署に行ってもらっている」
「……わざわざありがとうございます」

 驚きとともに小夜歌は礼を言った。プライベートで来た、という発言の意味をはかりかねたが、深くきく気にはなれなかった。
< 17 / 87 >

この作品をシェア

pagetop