警察の極上プロファイラーが実験と称して私を溺愛してくる
 洗い物を終えた彼はリビングのソファに彼女を呼び、並んで座る。
 隣に座った彼は、小夜歌の肩に手を回して来た。

「な、なにするのよ!」
「これはダメか……いやしかし顔が赤いな」
 冷静に指摘する彼に、小夜歌は両頬を手で押さえる。

「なにもしないって言ったじゃない!」
「君が嫌がることはしない。が、嫌がらないことならいいだろ?」
「どういう理屈」
 小夜歌は思わず自分を抱きしめる。

「なだめ行動が出たな。怖がらせたようだ、すまない」
 素直な謝罪に、小夜歌は戸惑いながらたずねる。
「なだめ行動ってなに?」

「そのままだ。自分をなだめるような行動を指して言う。不安だったり怖かったりするときに出ることが多い」
「そうなんだ……」
 プロファイラーだから人の行動に詳しいのだろうか。疑問に思うが、いちいち聞く気にもなれない。

 真玄は適度に距離ととってくれたが、今度はじっと小夜歌を見て来るから、また顔が赤くなりそうで慌てて目を逸らした。

「君から見て俺はイケメンか?」
「なによ急に」
「イケメンだと思うかどうかを聞いている」
「……イケメン、だと思うよ」
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