警察の極上プロファイラーが実験と称して私を溺愛してくる
「なに?」
 怒ってます、という顔をして小夜歌は答える。

「俺は君のすべてがかわいいと思っている」

 ぼん! と爆発したように小夜歌の顔に一気に血が昇る。
 その姿に満足そうに笑みを浮かべ、真玄は部屋を出て行った。

「なんなのもう!」
 小夜歌は文句を言い、ソファに倒れ込む。
 さきほどまで真玄が背もたれに使っていたクッションが温かくて、小夜歌は慌てて体を起こした。





 翌日も真玄は夕方に帰ってきて、小夜歌の料理に舌鼓を打った。
 なんてことない普通の料理だ。茄子と豚肉のみそ炒めにセロリのきんぴらにサラダとお味噌汁。
 小夜歌のクセで火を通し過ぎてしまうのだが、それが彼の好みに絶妙に合っているらしく、また絶賛された。

「今日は帰ってすぐごはんだったから、シャワー浴びに行ったら? 洗い物は私がするから」
 あまりの大絶賛に居心地が悪くてそう言った。

「ご厚意に甘えさせてもらうよ」
 彼は素直にシャワーに行ってくれて、ほっとした。
 洗い物を終えてリビングでテレビを見ていたときだった。
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