警察の極上プロファイラーが実験と称して私を溺愛してくる
「それでもめげないけなげな子もいたけどさ。あいつってめんどくさいだろ。たいてい心が折れるんだよな」
「確かに、めんどくさい人ですね」
 細かいことにこだわるし、効率にこだわるし、二言目には「一石二鳥」だ。

「だからあいつに付き合ってられる君はすごい貴重なんだよ」
「実は私が一方的にお世話になってて……」

「それはさらに貴重だ! あいつはかなりの変人なのに」
 驚きと笑みが平世の顔いっぱいに広がる。

「アメリカ留学中にFBIにスカウトされたのに蹴って日本に帰って来るしさ。警察庁にだって行けただろうに、地元に貢献したいって県警に就職するし。ちなみに階級は警視」
 FBIだの警視だのと言われても小夜歌にはピンと来なかった。ただ、すごいということだけは伝わって来た。

「彼は仕事人間でさ、いつも自分は二の次。この前の雲雀ヶ丘署の管轄で起きた殺人事件もあいつの分析が犯人逮捕に大きく貢献したんだ」
「あのときの」
 ストーカーの相談に行ったとき、彼は殺人事件の犯人が逮捕されたと言っていた。あの事件のことだろう。

「ほかにもあちこちの事件に首つっこんで勝手に助言して嫌がられてるよ。だけど的を射ているから重宝がられてもいる。早く事件が解決するおかげで早く帰れると現場からは感謝されてるな」
「警察だと……やっぱり危険も多いですよね」
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