警察の極上プロファイラーが実験と称して私を溺愛してくる
「なんで俺がいなくなったのに連絡がなかったんだ?」
「……私にはわかりません。課長に聞いて下さい」
 なんでそんなことを聞かれるのかわからなくて、声にトゲが出ないように気をつけた。

「俺はお前の上司だぞ!? 心配じゃないのか!?」
「え……」
 とっさに返事に迷った。

「心配じゃないんだな!」
「心配……でしたよ」
 確認するように叫ばれ、仕方なくそう言った。心配なんてしたことがない。いなくてむしろ快適だった。

「だったらなんで連絡してこないんだ!」
「……今度から、課長に連絡してもらうことにします」

「なんでそこで課長が出てくるんだよ!」
 浦岡の怒りの理由がわからなくて、小夜歌はおろおろと課長を見る。が、彼は目をそらしたあげくに席を立った。

「か、課長!」
 思わず呼び止め、課長が立ち止まる。
「主任が、お話があるようです」

「そうなの?」
「俺はお前と話してるんだぞ!」
「だそうだから、俺はちょっと」

 浦岡の言葉尻をとらえ、課長はフロアを出ていく。
 その後、小夜歌は浦岡の気が済むまで説教をくらった。
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