警察の極上プロファイラーが実験と称して私を溺愛してくる
 翌日からはずっと監視するような視線を受け、仕事中も仕事が終わってからもしょっちゅうメールを送られた。
 浦岡がどんなに仕事を頑張っているかの内容で、ようは私信だ。仕事のメアドで来るし、時折本当に仕事にも触れているから無視もできない。

 二日で限界が来て課長に訴えたが、のらりくらりとかわされる。
 しびれを切らして部長に相談に行ったが、課長に言っておく、というだけで進展はなかった。

 もうこんなところ嫌だ。転職したい。
 そうは思うものの、転職と引っ越しをしたばかりで金銭的に不安がある。もう少し頑張ってから次の仕事を探そうと思った。

 耐える間にも浦岡の行動はエスカレートした。
 お弁当を食べていると横からつまみ食いをされ、味が濃いだの薄いだのと文句を言われた。
 コンビニ弁当にしたら、弁当も作れないのか、と嫌味を言われた。

 この頃はパワハラだと思っていた。
 どうしたらいいんだろうと悩みながら帰る毎日だった。

 ある日、ため息交じりに会社を出て駅に向かうと、少し離れたところに浦岡がいることに気がついた。
 あの人は車通勤だったよね、と思いながら駅に向かうと、浦岡も同じ速度で歩いてくる。まるで尾行されているようで怖かった。

 駅のトイレに逃げ込み、時間をつぶしてから見たらまだいたので、電車の時間ぎりぎりまでトイレに潜み、人に隠れるようにして出て、走って駅の改札を通った。

 結局、なんどもあとをつけられた数日後、家に着いたら『おかえり』とメールが届くようになった。
 怖くて友達に愚痴を言ったら、「それ、パワハラじゃなくてストーキング」と言われて衝撃を受けた。
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