警察の極上プロファイラーが実験と称して私を溺愛してくる
「だって、向こうは四十歳過ぎてるよ? 私はまだ二十七なのに」
「だからストーキングするんじゃないの? 早く転職して逃げなよ。やばいよ」
 友達に断言されて呆然としてしまい、その後は早々に電話を切った。

 そうして悩み、部長に相談した。このままでは警察に相談に行くことになる、と半ば脅しのように言ったら、ようやく部長から本人に注意すると言ってくれた。

 部長に会議室に呼ばれた浦岡は、長いこと出て来なかった。
 出てきたときには浦岡は顔を怒りで真赤にしていた。

 その後、自分とふたりきりになったときを見計らって彼は言った。
「そんなに言うならつきあってやるよ!」

 なにがどうなってそういう結論になるのか、さっぱり理解できなかった。そもそも小夜歌はなにも言っていない。

「いらないです」
 思わずそう答えていた。断るなら嫌ですとかそういう言葉なのにと思ったが、動揺していて、それが精一杯だった。

 真っ赤な顔をさらにゆでダコのようにして、浦岡はデスクの物をなぎ倒して無断早退した。

 その後は彼からの私信はなくなったが、差出人不明のメールが多数届くようになった。
 ふしだらな女だとか男なら誰でもいいんだろうとか、小夜歌を罵る内容ばかりだった。
 出勤したらテーブルにコーヒーが零されていて、帰ったら頼んでない出前が届く。

 次はなにをされるだろう。
 不安で胸がいっぱいになり、ちょっとの物音にもびくつくようになってしまった。
 それで警察に相談に来たのだ。
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