警察の極上プロファイラーが実験と称して私を溺愛してくる
「言っているも同然だろ」
「全然違う」
 文句をつけてから、一目惚れでしょ、いや違う、と言い合っていたことを思い出して笑ってしまう。

「私たち、似たもの同士かも」
「なんとなく、そんな気はしていた」
「やだな、あなたの予言通りになっちゃった」
「予言ではなく、予測だ」
「もうどっちでもいい」
 ふっと笑った彼の顔が近付き、小夜歌は目を閉じる。

 軽く触れた唇はすぐに離れた。
 取調室の中でキスしちゃった。

 なんだかいけないことをしたようで、どきどきする。
 目を開けると彼の顔が間近にあって、思わずまた目を閉じてしまう。

 直後、彼の唇がまた触れた。舌がするりと入り込み、彼女を優しく撫でる。
 熱を帯びたキスに、小夜歌は夢中になった。彼にしがみつき、彼に必死に応える。
 唇を離した彼は再び小夜歌を抱きしめ、その肩に頭を載せる。

「君を愛している。だが、俺は警察官だ。犯人逮捕のために、ときとして不本意なこともせざるを得ない」
「どうしたの?」
 彼の不穏な発言に、小夜歌の胸に不安が湧いてくる。

「悪いが、君の事件を利用させてもらう」
「……私で役に立つなら」
 小夜歌は首をかしげながら答えた。
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