警察の極上プロファイラーが実験と称して私を溺愛してくる
 渋々、スプーンですくって彼に食べさせる。
 距離が近すぎて食べさせにくかったが、彼は一向に気にする様子がない。
 彼は嬉しそうに食べて小夜歌の頬に自分の額をつけた。

「君に食べさせてもらうと、百倍うまいな」
「……なんでそんなこと言うのよ」
 小夜歌が照れる様子に、彼はまた微笑んだ。

 彼女がプリンを食べ終えると、彼はその器を受け取ってテーブルに置いた。
 解放してもらえないんだ、と小夜歌は居心地が悪くなる。
 不快なわけではない。ただ、こんなに近いと心臓が落ち着かなくてたまらない。

「君のおかげで通り魔も逮捕できた。ありがとう」
「私、なんにもしてないよ」

「君を襲ったストーカーが連続通り魔の犯人のようにマスコミに錯誤させた」
「え?」
 そんなこと許されるのだろうか。驚く小夜歌に彼は続ける。

「マスコミが勝手に勘違いしただけだ。こちらは嘘は言ってない。関連を慎重に調べていると言っただけだ」
「関連……してないのわかってたよね?」

「浦岡が通り魔を装ったのは事実だ。通り魔と連携している可能性はゼロじゃない」
「そう言われると私からは何も言えないけど」
 だが、屁理屈のような気がしないでもない。
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