警察の極上プロファイラーが実験と称して私を溺愛してくる
「みんなのために頑張ってくれたんだもの」
「実は、そうじゃないんだ」
 真玄はばつが悪そうにそう言った。

「え?」
「早く事件を解決できれば君との時間をとれると思って……それで焦っていた。警察官失格だ」
 彼はうつむき、重く吐き出すようにそう言った。

 私との時間を作るため?
 小夜歌は思わずそわそわしてしまった。

「不謹慎かもしれないけど、私はそう思ってもらえて嬉しいよ」
「……本当か?」
「本当に」
 彼を見上げると、彼が顔を寄せて来る。
 目を閉じて彼を受け入れようとしたとき、彼のスマホが鳴った。

「無視しようかな」
「ダメよ、緊急かもしれないじゃない」
 小夜歌が言って膝から降りると、彼はため息まじりにスマホを手にする。

「母からだ」
 言って、彼はスマホに出る。
 お母さんからなら、なおさら出た方が良かったじゃない、と思ってからあれ? と思う。

 お母さんは亡くなったのでは?
 しばらく電話をしていた彼が通話を切ると、小夜歌は首をかしげて彼にきく。
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