警察の極上プロファイラーが実験と称して私を溺愛してくる
「だったらこれからいくらでも言わせてやる」
「それも実験なの?」

「実験……そんなことを言っていたこともあるな。実験していたのは俺の気持ちだな。君に近づくことで俺の気持ちがどう変化するのか、確認していた」
「自分に対しての実験……」
 彼のその言葉が意外でもあり、彼らしくもあった。

「それよりも問題はこれからだ」
 真玄の真剣な表情に、小夜歌は首を傾げる。

「これから?」
「俺たちの今後だ」
 確かに、ストーカー問題も通り魔も解決した。このまま無職で彼の家に住み続けることなどできない。

「俺は君と結婚したいと思っている」
 小夜歌は驚いて彼を見た。
 彼の顔は真剣そのもので、冗談を言っているようには見えない。

「それも分析の結果なの?」
「そうだ。どのみち君は俺と結婚する。ならばそれが今日でも明日でも問題ない」

「今日!?」
「幸い、この国では紙切れ一枚で結婚ができる。届けはダウンロードで印刷もできる」

「いやいや、待って、そんなの早過ぎる!」
「君はいつも待てと言う」
 真玄は不満そうに小夜歌の手を持ち上げ、キスをする。
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