御曹司様、あなたの子ではありません!~双子がパパそっくりで隠し子になりませんでした~
バクバクと鼓動が高鳴るのを感じる。洸次郎さんがなぜ私に会いにきたのか、この場に誘い出したのか、ようやくわかった気がして。
「……ところで私は『三条』と名乗りましたが、これは妻の姓です。父の指示で、早くに高名な議員一家に嫁ぎましてね。当時、私には恋人がいて、悔しい思いもしましたが、今はこの結婚に納得しています。私が嫁いだおかげで、久道グループはさらに大きくなった」
「……つまり、なにをおっしゃりたいのですか?」
誇らしげに語る洸次郎さんに、私は唇を震わせながら問いかける。
「こんなことをあなたに言うのは、とても心苦しいのですが。経営に失敗し家業を売り渡した芙芝家の娘という肩書きは、正直体裁が悪い」
すっと血の気が引く。まさかここで家業を持ち出されるとは思ってもみなかった。
……ううん、本当はわかっていた。考えないようにしていただけだ。私の出自が皇樹さんと釣り合わないことは、自分でもよく理解していたはずだ。
「……ところで私は『三条』と名乗りましたが、これは妻の姓です。父の指示で、早くに高名な議員一家に嫁ぎましてね。当時、私には恋人がいて、悔しい思いもしましたが、今はこの結婚に納得しています。私が嫁いだおかげで、久道グループはさらに大きくなった」
「……つまり、なにをおっしゃりたいのですか?」
誇らしげに語る洸次郎さんに、私は唇を震わせながら問いかける。
「こんなことをあなたに言うのは、とても心苦しいのですが。経営に失敗し家業を売り渡した芙芝家の娘という肩書きは、正直体裁が悪い」
すっと血の気が引く。まさかここで家業を持ち出されるとは思ってもみなかった。
……ううん、本当はわかっていた。考えないようにしていただけだ。私の出自が皇樹さんと釣り合わないことは、自分でもよく理解していたはずだ。