きっとそれは幸せな夢だった
「忘れもんなしっと…。」


私は広げていた勉強道具を全部カバンにしまって

自習室の電気を切った。


「おわ、まだ残ってたのか、」

「わっ、橘先生…。先生こそ、まだ残ってたんですね。」

「今日はたまたま。俺が最後の締め担当だったから。」

「あ、なるほど。自習室は私で最後だったんで、電気切っときましたよ。」

「さんきゅー。もーちょいしたら行こうと思ってたんだよ。」


先生はそう言いながらPCの電源を落として

俺も帰る準備するかあ、と呟いた。

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