きっとそれは幸せな夢だった
つんつん、と私の頬をつついて

なぜか得意げに笑って見せた兄は

そのまま脱衣所のほうへ歩いていった。


「お兄ちゃんもシスコンよねえ、」

「あれシスコンって言うの?私のじゃがいもとってったのにー?」

「構いたいのよきっと。許してあげて、」


そんな歳じゃないでしょ、と私が笑うと

ほんとにそうよねー、と母も私と同じように笑った。


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