ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「ねぇ、彩女さん。初めて僕とセックスした日のこと、覚えていますか?」
「……うん」
「僕が好きだって伝えて、そのあと彩女さんが受け入れてくれたから、もう両思いのつもりだったんですよ」

 忘れるわけない。大きな幸せを感じた、大切な日。
 不器用なのに、真っすぐで一生懸命なところが好き。ガクくんにそう言われたとき、ポンコツでダメな自分を受け入れてもらえた気がして、すごく嬉しかった。

 あの言葉は、ガクくんの心からの愛情だったのね。
 それなのに私は、正面から受け止めようとせず逃げていた。ああ、ものすごい罪悪感。

「でも確かに、恋人としてお付き合いしましょうって、言葉にはしていませんでしたね。だから改めて、ちゃんと言います」

 そう言うと、ガクくんは私のほうを向いて、ソファの上で正座をした。

「僕は、彩女さんが大好きです。だからこれからはペットや家政夫じゃなくて、パートナー……恋人として、一緒にいさせてくれませんか?」

 鈍い私でも分かるような、純粋でストレートな言葉。

 ガクくんは、ずっと気持ちを伝えてくれていたのに。私があまりにポンコツすぎて、きちんと応えてあげられなかった。自分のことばかりで、全然周りが見えていなくて……まずは、ちゃんと謝らなくちゃ。
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