ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「バッチリ下心があるから、さっきコンビニでゴムを買っておいたんですよ。もうこっちの準備は完璧なので、いつでも言ってくださいねー」

 かわいい笑顔と、言っている内容が釣り合わない。私の年齢とか初体験の相手が誰がいいとか、そういうことは気にならないのかしら。

 だけど変に悶々とされるより、分かりやすくていいのかも。

 彼も年ごろの男の子で、性欲があるのは自然なことだし。それに私にも、恋人はいらないけれどセックスはしたい……なんて、よこしまな気持ちがあるのも事実。結局、欲望には逆らえないのよね。

「で、夕ごはんはどうします? 僕、お肉が食べたいかもー」

 知り合ってからまだ丸一日経っていないはずなのに、この傍若無人っぷり。昨晩のお店での控えめな態度とは、大違いだわ。

 だけどやっぱり、そういう姿もかわいいと思ってしまう。もう完全に沼に落ちているのかな。彼の多彩で無邪気な表情は、すでに私の癒しになっていた。
 
「そうねぇ……じゃあ、ここのステーキなんかはどう?」

 デリバリーアプリの画面を見せると、ガクくんが大きく目を見開く。

「美味しそうー!」
「ワインにも合うのよね。残っているぶんと、新しいのも開けちゃおうかな」
「さんせーい!」
 
 アプリでステーキやサラダを注文して、届くまでの間、お風呂へ入ることにした。ガクくんは一緒がいいといったけれど、もちろん別々で。
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