ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「あーやっぱり、そういう感じですか」
「な、な、なに? それは、どういう微笑みなの?」
「ポンコツさんで、かわいいなぁって」

 うう……やっぱりここでも、ポンコツ認定されてしまった。

「笑ってすみません。それはそれで、なんかかわいいなぁって思ったから。本当ですよ?」

 落ち込む私に、ガクくんが優しく声をかけてくれる。

 私が選んだのは、オフホワイトのビッグシルエットパーカーと、ブルーのバギージーンズ。爽やかな色合わせだし、ゆるくてカジュアルな感じが出ると思ったのに……。

「……ダサいんでしょ」

 ついつい、不貞腐れた言い方をしてしまった。

 オシャレな人って、どうしてあんなにオシャレなの? どうして私は、こんなにセンスがないの? あぁ、もっとファッションについても勉強しておけばよかった。

「えっとですね。彩女さんのチョイスは、シルエットが野暮ったいんですよ。普段の自分のファッションと真逆にすればいいって、考えたんじゃないですか?」
「ど、どうして分かるの?」

 普段の服は、どちらかというと体型にフィットするものが多い。それが隙のない印象を与えるのだとしたら、ゆるっとしたシルエットならカジュアルな雰囲気が出せると思って、この組み合わせを選んだ。

「職業柄、そんな風に分析しそうだなーと。でも、ゆるければカジュアルってわけじゃないんですよ。上下ともゆったりだと、メリハリがなくなるし」

 なるほど、メリハリね。改めて鏡を見ると、確かに野暮ったいし、太って見えるわ……。
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