幼馴染はお医者さん

家に入って自分の部屋でゆっくりした

そのあと2.3回、吸入器を使って呼吸もマシになった

「きり!ただいま。」

少し経ってから
パートからお母さんが帰ってきた。

「...お母さん」

お母さんの顔を見た瞬間、
涙が出てきた。

大好きな愁くんになんてひどいことを言ったんだろう。

後悔した

「どうしたの?」

お母さんは私を優しく抱きしめてくれた

もっと涙が出た

...ヒュー...ヒュー

「きり、落ち着いて。
発作が出てる」

...ヒュー....ヒュー

泣いたらまた喘鳴が戻ってきた

だんだん呼吸がしにくくなって
意識が朦朧としてきた。

「きり!」

頭が回らなくなって
目の前が真っ暗になった

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