幼馴染はお医者さん

「ただいま」

「おかえり、きり」

やっぱり愁くん
リビングのソファに座ってテレビをみている

「仕事行ったんだな」

「うん」

「どうだった?久しぶりの仕事は」

「別に普通だけど」

「そっか」

あれ?
怒られると思ったけど案外普通だった

「ご飯できたよ、食べる?」

お母さんがダイニングテーブルに
晩ご飯を並べて聞いてきた

「ただいま」

お父さんも帰ってきた

「私先にお風呂入っていい?」

「いいよ、ちょうどお父さんも帰ってきたしみんなでご飯にしようか」

仕事の汗を流してリビングに戻ると
お父さんはソファで新聞を読みながら愁くんと話しているし
お母さんはダイニングテーブルに座って携帯でゲームをしていた

一気に家に帰ってきたのを実感した瞬間だった

昨日は部屋にこもってたけど
みんなに心配かけて申し訳なかったなぁ

「あっあがった?ご飯にしよう、私お腹減った」

お母さんが立ち上がってご飯をよそってテーブルに並べた

お父さんに愁くんが次々にテーブルにつき
みんな揃ってご飯を食べた
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