冷徹無慈悲なCEOは新妻にご執心~この度、夫婦になりました。ただし、お仕事として!~
櫂は記者にそう言ったあと、咲穂を見て優しくほほ笑む。
「咲穂が信じてくれるなら、ほかにはなにもいらない」
シンと静まり返っていたその場にパチパチと拍手が起きる。音の出所を捜して視線を巡らせると、理沙子やリベタスチームのみんな、そして悠哉が拍手を送ってくれているのがわかった。
「みんな……」
彼らの気持ちが伝播するように、招待客のタレントやインフルエンサーたちも応援の言葉をかけてくれる。
「信じるよ」「がんばって!」
どんどん大きくなっていく拍手の音に、糾弾の声一色だったメディア関係者の反応も変わりはじめた。
「奥さんは一般人だろう? 演技……には見えないよな」
「美津谷櫂は敵も多いしな。そういう連中が仕掛けたネタだったのかも」
櫂はあらためて、集まった人々に向き直り発言する。
「私と妻の関係は、記事にあったような〝実態のない偽装夫婦〟などではありません。ただ、我が社の社員がそう誤解をしたなら……それはすべて私の説明不足が原因であったと反省もしています。この件は内部でしっかりと、解決をはかりたいと考えております」
その言葉を締めとして、櫂は急遽の記者会見をおしまいにした。
先ほどまでの四面楚歌な空気はすっかり一変し、温かなムードのなかでリベタスの発売記念パーティーが幕を開ける。
シャンパンで乾杯、ちょっとしたメイクショーやイベントなどもあり、会場はおおいに盛りあがった。
(よかった。パーティーそのものは成功といえそう)
パーティーも中盤を過ぎたところで、咲穂はようやく櫂と話す時間を持つことができた。
「とりあえず、おつかれ」
「おつかれさまです」
「咲穂が信じてくれるなら、ほかにはなにもいらない」
シンと静まり返っていたその場にパチパチと拍手が起きる。音の出所を捜して視線を巡らせると、理沙子やリベタスチームのみんな、そして悠哉が拍手を送ってくれているのがわかった。
「みんな……」
彼らの気持ちが伝播するように、招待客のタレントやインフルエンサーたちも応援の言葉をかけてくれる。
「信じるよ」「がんばって!」
どんどん大きくなっていく拍手の音に、糾弾の声一色だったメディア関係者の反応も変わりはじめた。
「奥さんは一般人だろう? 演技……には見えないよな」
「美津谷櫂は敵も多いしな。そういう連中が仕掛けたネタだったのかも」
櫂はあらためて、集まった人々に向き直り発言する。
「私と妻の関係は、記事にあったような〝実態のない偽装夫婦〟などではありません。ただ、我が社の社員がそう誤解をしたなら……それはすべて私の説明不足が原因であったと反省もしています。この件は内部でしっかりと、解決をはかりたいと考えております」
その言葉を締めとして、櫂は急遽の記者会見をおしまいにした。
先ほどまでの四面楚歌な空気はすっかり一変し、温かなムードのなかでリベタスの発売記念パーティーが幕を開ける。
シャンパンで乾杯、ちょっとしたメイクショーやイベントなどもあり、会場はおおいに盛りあがった。
(よかった。パーティーそのものは成功といえそう)
パーティーも中盤を過ぎたところで、咲穂はようやく櫂と話す時間を持つことができた。
「とりあえず、おつかれ」
「おつかれさまです」