冷徹無慈悲なCEOは新妻にご執心~この度、夫婦になりました。ただし、お仕事として!~
互いのカクテルグラスを軽く合わせる。会場を見渡した櫂は心の底から安堵したようにホッと息を吐く。
「……どうにかなってよかった。今回ばかりはちょっと焦った」
さすがの彼も、このピンチには肝を冷やしていたようだ。
「でも櫂さんはやっぱり策士ですね。まさかここで記者会見を開くとは、思ってもいませんでしたよ」
いたずらに瞳を輝かせて、彼は咲穂の顔をのぞく。
「記者会見は策だったが、さっきの言葉はありのままの本音だよ」
「……どうでしょう? 櫂さんは演技上手だから」
クスクスと、咲穂は笑う。演技じゃない。そう確信しているからこそ言える冗談だ。
彼はぷっと噴き出して、それから甘やかに目を細めた。
「残念だけど、咲穂の演技下手がうつったみたいだ。俺はもう、君の前ではまったく嘘がつけなくなった」
大きな手が咲穂の頬を撫で、極上に麗しい顔面が近づく。
「愛してるよ、咲穂。永遠に離してやらないから、覚悟しておいて」
期待以上にストレートな愛の告白。咲穂の顔が真っ赤に染まる。
「櫂、咲穂ちゃん!」
濃密になった空気をあっさり壊して、悠哉がひょいと割り込んできた。
「七森さん! わぁ、素敵ですね」
さすがはメイクアップアーティスト。王道の上下ブラックかと思いきや、近くで見るとペイズリーの織模様が入った個性的なスーツをさらりと着こなしている。
「お前……このタイミングで来たの、絶対わざとだろう」
彼の登場に櫂は不満をあらわにする。
「あぁ、心配しないで。もうとっくに振られたから。ね、咲穂ちゃん」
悠哉は咲穂にウインクを送ってよこす。
「……どうにかなってよかった。今回ばかりはちょっと焦った」
さすがの彼も、このピンチには肝を冷やしていたようだ。
「でも櫂さんはやっぱり策士ですね。まさかここで記者会見を開くとは、思ってもいませんでしたよ」
いたずらに瞳を輝かせて、彼は咲穂の顔をのぞく。
「記者会見は策だったが、さっきの言葉はありのままの本音だよ」
「……どうでしょう? 櫂さんは演技上手だから」
クスクスと、咲穂は笑う。演技じゃない。そう確信しているからこそ言える冗談だ。
彼はぷっと噴き出して、それから甘やかに目を細めた。
「残念だけど、咲穂の演技下手がうつったみたいだ。俺はもう、君の前ではまったく嘘がつけなくなった」
大きな手が咲穂の頬を撫で、極上に麗しい顔面が近づく。
「愛してるよ、咲穂。永遠に離してやらないから、覚悟しておいて」
期待以上にストレートな愛の告白。咲穂の顔が真っ赤に染まる。
「櫂、咲穂ちゃん!」
濃密になった空気をあっさり壊して、悠哉がひょいと割り込んできた。
「七森さん! わぁ、素敵ですね」
さすがはメイクアップアーティスト。王道の上下ブラックかと思いきや、近くで見るとペイズリーの織模様が入った個性的なスーツをさらりと着こなしている。
「お前……このタイミングで来たの、絶対わざとだろう」
彼の登場に櫂は不満をあらわにする。
「あぁ、心配しないで。もうとっくに振られたから。ね、咲穂ちゃん」
悠哉は咲穂にウインクを送ってよこす。