白雪姫は寵愛されている【完】

突然シャツを脱ぎ、ベッドの下に投げるように捨てた朔也くんは、慣れた手つきで私のパジャマのボタンを外していく。


「……ッ、や、…いやっ…!」


なに…なんで。いや、やめて…!


抑えつけられている手は解けない。
暴れようにも上に乗られていて身動きが取れない。


「ん…本当、綺麗な肌」

「や、めて…いや……んっ!」


朔也くんの唇が私の口を塞いだ。
何度も角度を変えてくるが、ただジッとしていた。


「白雪、口開けて舌を出してご覧」


今度は指が入る隙間が無いぐらいきつく噛み締めていた。


「…ヒロとミコトに連絡入れようか?」

「っっ……!!」


”もしまた拒むなら、次はヒロとミコトに連絡する。”
冷たく私を見る朔也くんの目は本気だ。


……大丈夫。大丈夫。
すぐ終わります…から。すぐ…。


震えながら小さく口を開くと朔也くんの舌が入った。

逃げたくて気持ち悪くて仕方ない。
だけど逃げられない。

離れた唇から糸を引く唾液。


「ケホッ…ゲホ…、」

「はは、息してなかったの?」


長く感じたキスだった。


…っ、仁くん。
私頑張れました。

逃げたかったけれど…頑張ったんですよ…?


「ごめんごめん。苦しかったね」


流れ出す涙を何度も拭う朔也くん。
──────に向かい、


「くしゅんっ」


くしゃみが出た。

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