白雪姫は寵愛されている【完】
朔也くんは慌てた様子で私を抱きしめた。
布団までも掛けられて温かく感じる。
「白雪、ごめんね。成人するまではって…約束したのに」
成人…?その言葉何処かで…。
”白雪が成人するまでって決めてるから。”
そうだった…前に朔也くんが言った言葉だ。
「俺、我慢出来そうにない。我慢できなくて襲ってしまうかもしれない」
四年なんてあっという間…そんな事を言っていたはずの朔也くんはもういない。
耳元で聞こえてくる声がしてから身体が離れる。
「だからその時の為に準備しようか」
……準備?なんの準備をするの…?
朔也くんの指はいやらしく下腹の方へ。へそより下の方をトントンと指でつついた。
「俺のが全部入るようにする準備」
内ももを撫でられ、そこから全身にゾワゾワとしたものが走る。
身体が拒絶している。
これ以上触れられる事に。
「…い、いや……」
「嫌じゃないよ。するの」
そんな事したくない。
パジャマ越しからでも嫌だと思った。
直接触られたらなんて…もっと嫌に決まってる。