白雪姫は寵愛されている【完】
「痛いんだけど!」
足を出した女生徒が叫んだ。
この人の足に躓いちゃったんだ…。
廊下を通る生徒達は皆、私を見て見ぬふり。
誰も助けてくれる事は無い。勿論先生も。
「ご、ごめんなさい」
膝が痛い。
転んだ時に擦りむいた。
そこから少しだけ血が出てる。
じんじんと痛みが増す。
慌てて立ち上がり頭を下げたが、どうやら頭にきてしまったみたい。
「はぁ?それだけ?勝手に転んでおいてさ!」
「そんなんで済むと思ってんの?」
取り巻きも彼女に便乗する。
腕を組み、眉間にしわを寄せている。
ど、うしよう。どうしたら許してくれるんだろう…。
黙って俯いていると、大きな溜息が聞こえた。
「まあいいわ。こっちに来て。早く」
取り巻きは私の後ろ側に来て、逃げ道がないように立っている。
私は黙って付いていく行くしか出来なかった。