白雪姫は寵愛されている【完】
連れられてきたのは校舎裏。
そこで思いっきり壁に突き飛ばされた。
「ッッ…!」
背中が痛い。
膝もヒリヒリしてる。
痛みで座り込む。その周りをさっきの人達に囲まれた。
「あんた、仁様といたわよね?」
仁様、八神先輩の事。
そう呼ぶのは女生徒だけ。
「なに、あんたみたいな女が一緒にいるわけ?」
「どんな手を使ったのよ!」
「このアバズレ女!!!」
言い返す事すらさせてもらえない。全員で私のことの悪口を言っているだけ。手は出さないけど、立ち上がろうとすると突き飛ばされる。
…っ、重なってしまう。
あの時の事と────。
「は?なんか震えてんだけど」
「そうやって、媚売ってたわけ?」
違う、違うんです。
私は…媚なんて売ってない…。
「そんなに男に飢えてるなら…いい奴等紹介してあげる」
………紹介?
取り巻きの人達も一緒になってニヤニヤしていて、これからどうなるかわかっているみたいだった。