誓約付き!?期間限定の同居生活~不仲なはずの狼系ドクターは、義妹を寵愛する
あっ!急がないと!予定より時間が過ぎてる。
今度は、走らないように気をつけて、通り過ぎる看護師さんに聞きながら、ようやく薬剤部に届け物をした。

薬剤部の帰りに、看護部には迷わず着いた。
慌てなかったら、私も迷うことはないんだから。
独り言を心で呟いて、中の人に声をかけた。

「管理課の藤里です。書類を預かりに来ました」
「あっ、藤里さんね?電話で聞いてるわ。ちょっと待っててね」

待っている間、入り口付近の看護師さん達が、コソコソと、何か話し始めた。
どうしたのかなぁ・・・
看護師さん達、なんだか目が輝いているような・・・

「ねぇ、天真先生、難しい手術に成功したんだって」
「さすが、国宝級ドクターって言われるだけあるよね」
「見てみたいなぁ・・・先生の手術は、凄く早くて綺麗なんだって」
「手術が始まると、先生の周りの空間が異次元みたいって言う人もいるよ」
「見た目は言うまでもないけど、どんな時も冷静でカリスマ性があって、男女問わず、憧れるわよねぇ。研修医やナース、誰に対しても平等に対応してくれるし」
「質問すると、とても分かりやすく教えてくれるの。淡々としてるけど、その真摯な対応がずっと話していたくなるのよね」
「そうよね!クールな表情からのイケメンの頬笑み・・・あのギャップが堪らないわ」
「あぁー、天真先生の彼女になりたい!けど・・・無理ね、だって、先生には」
「あっ、噂をすれば、天真先生だわ」
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